ジストニアと診断されて。神経学的な症例。

日々いろいろな症状の相談を受けますが、珍しいケースだったのでご紹介です。

この男性は10月12日に来院され予約時には電話で「症状は何でお困りですか?」と聞くと「胸郭出口症候群です。」と聞いてました。

来院されてから伺うと20数年前に急に右の腕が意思とは違う動きをし始めて、ジストニアと診断されてボトックス注射を始め、いろいろと治療をされて、5年ほど前に診断が変わって肩関節不安定症、そしてまた診断が変わり胸郭出口症候群の診断をされて現在に至り、聞いていた問題(胸郭出口症候群)とはかけ離れすぎてビックリ。

症状としては不随意運動(自分の意思とは関係なく体が動いてしまう症状です。)が主で、腕を横にすると肘が勝手に曲がる動きや腕を内側に持って行こうとすると肘が曲がり自分の顔を叩いてしまう、小銭がつかめない(自動販売機に入れれない)、シャツのボタンを閉めれない、歩行時に腕が勝手に動いてしまうなど。

これを胸郭出口症候群としてリハビリを続けるのは如何なのもか・・・

一部の動画撮らせてもらいましたので、その方の神経学的な検査の一部の動画と初診時から5日後の治療後の様子です。

これは小脳の機能の検査の一部ですが、問題なくできる方は両手を前に出して手のひらをひらひら早く動かすことができます。


来院時から明らかに胸郭出口症候群の症状ではありません。

私の判断としては小脳の機能が低下している。と判断して、その旨を伝えて施術を開始して、小脳に対して刺激を入れていきました。

神経学の勉強会では「こう言う治療にセオリーはない」と話されていたのを思い出して、知っている知識を総動員して施術させていただき、刺激を入れると逆に過剰な反応が出たりとしていましたが、毎回の施術後に大きな変化が見られて不随意運動が落ち着いてきました。

来院の度に「先生!見てください!自分の意思と腕が繋がってきているんです!20年間で今までにない変化です!」と今までだと不随意運動でできなかった動きを動かして見せてくれて、喜ばれているのがとても嬉しかったです。

一回目の施術で変化は出ていたので、寛解していくとは思っていたのですが人の体って不思議やなと思うのと、回復するんが早いな〜って毎回の施術が驚きの連続でした。

著名な医師の診断も受けられていたのに、諦めず来ていただいてほんまよかった。

そして少しでも力になれたのが、ほんまによかったです。

まだもう少し治療は必要ですが、なんとかスポーツができるまで回復するよう最善を尽くしていきたいと思います。

動画は症例の紹介していいですかと?と聞くと同じような症状で困っている方もいると思うで是非してくださいと快諾してくださり動画を掲載させていただいています。

ありがとうございました!

まだまだ神経学を使いこなせているわけではないので、今後もしっかりと勉強を続けていきたいと思います。

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親父が北海道、オカンが九州の出身、京都で出会い、私が生まれ京都育ちですが京都人っぽくない沖縄の宮古島が大好きです。沖縄の人とよく間違えられます。